青山学院大学ジェロントロジー研究所

日置 俊次

氏名
日置 俊次
所属・職名
青山学院大学文学部日本文学科教授
学位
パリ大学DEA

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ジェロントロジー研究所における研究概要

文学作品の老いの表現、老いの思想を研究する。老い(高齢化現象)はどのように表現され、また作者の意識とどうかかわるか、作者の老い、読者の老いと作品の関係を考える。またアニメーションにおける老いの表現、老いの意識を通して、アニメーションが老いに対する意識を変革する力について考える。老いの問題に関しては、若者を含めた社会全体の意識の変革が必要であり、そこに文学やアニメーションが重要な役割を果たす。また短歌には、老いを癒し、老いを活性化し、老いを力に変える作用がある。短歌作者には健康で長命の作者が多い。実作の現場で自己表現することが精神に若々しさをもたらす現象を考える。ジェロントロジー研究所設立準備委員(2017年~)、ジェロントロジー研究所研究員(2018年~)。

職歴

2003/04~2006/03青山学院女子短期大学非常勤講師

期間 所属・職名
2010/04~2014/03 聖心女子大学非常勤講師
2008/04~2011/03 一橋大学非常勤講師
2006/04~ 青山学院大学文学部日本文学科教授
2001/04~ 2006/03 青山学院大学文学部日本文学科助教授
1995/09~ 2001/03 東京医科歯科大学教養部助教授
1991/04~ 1995/08 東京医科歯科大学教養部専任講師
1991/09~1992/03 慶應義塾大学非常勤講師

学歴

期間 所属・身分
2015/04~ 2016/03 台湾大学研究員(在外研究)
1992/09~ 1994/08 パリ第3大学大学院一般・比較文学科(日本学術振興会海外特別研究員)
1989/04~ 1991/03 東京大学大学院人文科学研究科国文学専攻博士課程
1989/09~ 1990/08 パリ第3大学大学院一般・比較文学科(フランス政府給費留学生)
1986/04~ 1989/03 東京大学大学院人文科学研究科国文学専攻修士課程
1984/09~1985/08 フランス、エクス・マルセーユ第1大学言語学科学士課程(サンケイスカラシップ給費留学生)
1981/04~ 1986/03 東京大学文学部国文学科

受賞・フェローシップ

受賞年 賞・フェローシップの名称
2006/06 第50回現代歌人協会賞
2002/08 第22回かりん賞
2000/01 朝日歌壇賞

主な社会活動・大学外の委員活動

期間 内容、組織名・委員名
2011/05~ 青山善行寺短歌教室講師(高齢者多数)
2010/09~2016/03 青山ブックセンター・カルチャーサロン青山短歌講座講師
2006/05~ かぐや会短歌教室講師(高齢者多数)
2007/06~ 青山学院「青山歌壇」実行・選考委員長
1999/11~ 短歌結社「かりん」の活動、月刊誌「かりん」編集委員

研究キーワード

  • 夏目漱石
  • 芥川龍之介
  • 横光利一
  • 宮沢賢治
  • 現代短歌
  • アニメーション

所属学会

  • 日本近代文学会
  • 昭和文学会
  • 横光利一文学会
  • 東京大学国語国文学会
  • 青山学院大学日本文学会
  • 現代歌人協会

主要研究業績(学術論文・著書・分担執筆・特許・Webツール公開など)

(小説・歌集)

  • 小説『エメラルドの夜』(はるかぜ書房)、2021/04
  • 日置俊次歌集『ラヴェンダーの翳り』(書肆侃侃房)、2019/08
  • 日置俊次歌集『地獄谷』(書肆侃侃房)、2018/09
  • 日置俊次歌集『落ち葉の墓』(短歌研究社) 2015/09
  • 日置俊次歌集『ダルメシアンの壺』(短歌研究社) 2014/05
  • 日置俊次歌集『ダルメシアンの家』(短歌研究社) 2012/12
  • 日置俊次歌集『愛の挨拶』(角川書店) 2009/09
  • 日置俊次歌集『記憶の固執』(角川書店) 2007/08
  • 日置俊次歌集『ノートル・ダムの椅子』(角川書店) 2005/09

学術共著書)

  • 『窪田空穂の歌』(日置俊次・岩田正・ほか共同編集、角川書店、2008/06)所収「空穂の青春」
  • 『展望日本の詩歌 第8巻 短歌Ⅲ』(飛高隆夫・野山嘉正編、明治書院、2008/01) 所収、「高野公彦」
  • 『展望日本の詩歌 第7巻 短歌Ⅱ』 (飛高隆夫・野山嘉正編、明治書院、 2007/06) 所収、「佐佐木幸綱」
  • 『横光利一の文学世界』(石田仁志・渋谷香織・中村三春編、翰林書房、2006/04) 所収、「『夜の靴』――芭蕉、ヴァレリー、そして『不通線』――」
  • 『井伏鱒二『山椒魚』作品論集』(松本武夫編、クレス出版、2001/01) 所収、「井伏鱒二『山椒魚』論」
  • 『村上春樹スタディーズ04』(栗坪良樹・柘植光彦編、若草書房、1999/09) 所収、「村上春樹『ねじまき鳥クロニクル』試論」
  • 『横光利一』(田口律男編、若草書房、1999/03) 所収、「横光利一『旅愁』論」
  • 『詩う作家たち――詩と小説のあいだ――』(野山嘉正編、至文堂、1997/04) 所収、「フランス象徴詩の移入における韻文と散文のあいだ――『海潮音』の方法――」

(単著論文)

  • 「宮澤賢治「おきなぐさ」論――太陽のもとでの転生――」(「青山学院大学文学部紀要」2021/03)
  • 「横光利一におけるシェイクスピア翻訳劇の影響――「日輪」を中心に――」(「横光利一研究」2021/03)
  • 「芥川龍之介「奉教人の死」論――「女の力」をめぐって――」(「青山語文」2021/03)
  • 「横光利一「赤い着物」論――赤色の源泉にあるもの――」(「青山スタンダード論集」2021/01)
  • 「芥川龍之介「藪の中」論――竹に隠された秘密――」(「青山学院大学文学部紀要」2020/03)
  • 「太宰治「走れメロス」論――赤い色について――」(「青山語文」2020/03)
  • 「横光利一「蠅」新論――モーパッサンの影響を中心に――」(「青山スタンダード論集」2020/01)
  • 「井伏鱒二「山椒魚」論――もっともらしい嘘について――」(「青山語文」2019/03)
  • 「夏目漱石と能――素人としての自己劇化――」(「青山学院大学文学部紀要」2019/03)
  • 「宮崎駿「となりのトトロ」論――少女と老女という思想――」(「青山スタンダード論集」2019/01)
  • 「泉鏡花「外科室」論――分身という方法――」(「青山学院大学文学部 紀要」2018/03)
  • 「芥川龍之介「羅生門」論――下人の太刀について――」(「青山語文」2018/03)
  • 「泉鏡花「外科室」の周辺」(「青山スタンダード論集」2018/01)
  • 「苦悶と喜びと――子規における時間と距離」(「現代短歌」2017/05)
  • 「山子規(やまほととぎす)などか来鳴かぬ――正岡子規生誕一五〇年――」(「現代短歌新聞」2017/01)

 

招待講演

  • 高志の国文学館文学講座講演「細田守の作品世界」富山・高志の国文学館、2018/12/15
  • 「ジェロントロジー研究所開設記念キックオフシンポジウム」講演「宮崎駿が描く少女と老女」青山学院大学・本多記念国際会議場、2018/09/23
  • かりんみやぎ支部主催短歌大会「(高齢者のための)短歌の現在と行方~過去・現在・未来を詠む~」宮城県民会館、2018/07/17
  • 国立能楽堂公開講座講演「夏目漱石と能」東京国立能楽堂、2017/12/05
  • 文化講座講演「宮澤賢治が求めた光」東京・青山善行寺、2015/10/10
  • 3Tの会講演「太宰治の死」川崎市麻生区新百合丘トウエンティワンホール、2011/10/23
  • かりん水戸支部特別講演「宮澤賢治の短歌」かりん水戸支部、2011/07/24
  • 空穂会講演「孤独な分身――窪田空穂の作歌法」、東京・中野サンプラザ、2011/06/10
  • 万葉九条の会講演「太宰治と津軽」新百合ヶ丘トウエンティワンホール、2009/10/12
  • 能楽解説「新作能 『長崎の聖母』について」東京・セルリアンタワー能楽堂、 2009/09/14
  • 青山学院女子短期大学国文科同窓会公開講座講演「宮崎駿における永遠の女性像」青山学院女子短期大学講堂、2009/07/04
  • 青山学院女子短期大学国文科同窓会公開講座講演「夏目漱石における永遠の女性像」青山学院女子短期大学講堂、2009/06/06
  • 竹光会講演「夏目漱石とオフィーリア」東京・京橋区民館、2008/10/23
  • 川越市高齢者市民講座講演「日本の近代文学とフランス」川越市北公民館 2003/08/19
  • 鼎談「新作能『草枕』の再演 ―能劇化された漱石の詩―」日置俊次、馬場あき子、西野春雄、東京国立能楽堂、2005/06/25

その他(メディア出演、新聞報道等)

  • 林進一「混沌、極彩の世界と力 中津川市出身の日置俊次さん 台湾体験歌集『地獄谷』を発刊」(「岐阜新聞」2018/10/20朝刊)
  • 「風信」(「朝日新聞」2018/09/30朝刊)
  • 「[枝折]榎本好宏著「季語成り立ち辞典」ほか」(「読売新聞」2014/07/21朝刊)
  • 「風信」(「朝日新聞」2014/05/26朝刊)
  • 酒井佐忠「詩歌の森へ:空穂の「孤独な分身」」(「毎日新聞」2011/06/19朝刊)
  • ラジオ文化放送番組「いっしょにごはんをたべようね」出演、2011/06/13、06/20
  • 「[枝折]日置俊次歌集「愛の挨拶」ほか」(「読売新聞」2009/11/30朝刊)
  • 「歌俳・新刊:春日真木子歌集『風の柱』ほか」(「毎日新聞」2009/10/04朝刊)
  • 岡本曜子「キャンパる:授業・実況中継 幼いころ親しんだ物語、題材」(「毎日新聞」2008/06/13夕刊)
  • 「歌俳・新刊:三枝昂之歌集『世界をのぞむ家』ほか」(「毎日新聞」2008/07/06朝刊)
  • 「現代歌人協会:歌人に聞くシリーズ3回目の公開講座決定」(「毎日新聞」2008/03/18夕刊)
  • 「歌俳・新刊:坂出裕子・著『無頼の悲哀 歌人大野誠夫の生涯』ほか」(「毎日新聞」2007/08/19朝刊)
  • NHK BS「列島縦断・春の短歌王国スペシャル」出演、神戸・相楽園、2007/04/29
  • 栗木京子「[短歌時評]現代歌人協会賞の2作 自分のために詠む強さ」(「読売新聞」2006/06/26朝刊)
  • 「第50回現代歌人協会賞 松木秀さんと日置俊次さん」(「読売新聞」2006/06/05朝刊)
  • 「現代歌人協会賞:松木秀さん、日置俊次さんに」(「毎日新聞」2006/05/31夕刊)
  • 「第50回現代歌人協会賞」(「朝日新聞」2006/05/31夕刊)
  • 栗木京子「[短歌]加藤治郎「短歌レトリック入門」(「読売新聞」2005/10/28夕刊)
  • 小島ゆかり「第一歌集群、可能性ゆたかに」(「朝日新聞」2005/10/19朝刊)
  • 日置俊次「イラク戦争と『ハウルの動く城』 争いが愛に変わるドラマ 宮崎アニメ次作は集大成?」(「東京新聞」2003/05/13夕刊)
  • 日置俊次「金熊賞受賞の「千と千尋の神隠し」 母なるものへ」(「東京新聞」2002/03/01夕刊)
  • 「第16回朝日歌壇賞」(「朝日新聞」2000/01/23朝刊)