Nursing Asia Pacific2025国際会議参加報告
6th Asia-Pacific
Advanced Nursing Practice Nursing Education and Leadership Conclave
報告者:大西典子 山野美容芸術短期大学特任教授
日程:2025年6月19日から6月20日
場所:シンガポール
Nursing Asia Pacific 2025について
本会議では、ヘルスケアの未来を形作る教育・研究・実践事業の探究と、国際的な連携を強化するために、アジア・環太平洋地域の様々な国、オーストリアも含め、各国のヘルスケアに関わる著名な50名以上のスペシャリストが、一堂に会し、セッションが行われました。
私は、ジェロントロジー研究所の塩澤教授、平田教授、井上教授らの編集による、書籍「Gerontology as an Interdisciplinary Science」Springer2024に掲載した「The role of aesthetics in elderly care」が着目され、講演依頼、招待となりました。
「The role of aesthetics in elderly care」の講演
山野学苑では、超高齢社会の介護のあり方を変える手段として美容が貢献できると考え、ケアとしての美容である「美容福祉」そして「美齢学」による教育と研究、実践の推進を行っています。
美容をケアとして効果的に提供するには、以下の3つの要素が必要と考えました。
・個々の高齢者がときめきを感じる「目的」
・目的のための「活動」
・そしてこれらをより効果的に、自己肯定感を高める「美容」の提供
この3つの要素がそろって、ケア効果が得られることを、関連する研究を具体化するため童話のシンデレラを通して解説しました。
特にこのシンデレラ物語は、舞踏会という目的、があって成り立つこと、外見を変える魔法と、ガラスの靴やカボチャの馬車という活動、そしてこれらを通じて心の「ときめき」が重要であったと説明しました。
ここが多くの多様な国々の参加者に、関心を持たれたポイントだったようです。また私の英語力の低さは、かえって英語を主言語としない国の人たちに伝わりやすいものであったようでした。
今回の国際会議参加により、多様な国々のスペシャリストとつながりができたことや、とても貴重な経験ができたのは、ジェロントロジー研究所に参画しているおかげだと感謝しています。https://nursing.conferencesedition.com/program

写真1)4題目に発表(6月19日AM)

写真2)6月19日AMの部の集合写真

写真3)著者(中央)、
本会議の座長:Dr. David John Wortley(左)
本会議副座長:Dr.Antonio Pazin-Filho(右)